RECOMMENDED

CATEGORIES

PRESS&RELEASE

FACEBOOK

160927_スライド書き出し_panna-baybrook

PANERAIツアー in Firenze-Oro-Gio 河野 圭佑の現地レポート-

WATCH|2016.11.30 Photography&Text:Kawano Keisuke(Oro-Gio)

2016年9月中旬、イタリア発祥の時計ブランドOFFICINE PANERAI(オフィチーネ パネライ)の世界観を体験するツアーに参加してきました。
古き文化を尊重し常に新しいもの追求しているパネライの世界観を体験することができる貴重な機会に恵まれました。

1日目の朝、朝食を終え出発時間まで時間があったのでホテルの周りを散策、この時期のフィレンツェの朝は日本と違い半袖では肌寒く、そうした中、朝8時過ぎなのにもかかわらず長蛇の列ができていました。
そこは本日立ち寄る『サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂』です。あとから教会内を見学できることを楽しみにしながらホテルに一旦戻り、参加者と共に出発。
大聖堂まで向かう道を歩いていると機能的なスタイルのファッションをしている人もいれば、これぞイタリアンというファッションをした人も多くいました。皆それぞれに合うファッションで自分自身のスタイルに合った洋服を選んでるいるセンスは「さすが」の一言です。
しばらく石畳の道を歩き大聖堂の中へ案内されました。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は聖母マリアに捧げられた教会でもあり「花の聖母マリア」を意味します。
この大聖堂はドゥオーモ(大聖堂)とサン・ジョヴァンニ洗礼堂、ジョットの鐘楼の3つの建築物で構成され、ゴシック建築及び初期のルネサンス建築を代表するフィレンツェのシンボルで一番の観光名所です。

watch-panerai-tour-21

大聖堂内に入り一番に目が行くのはオフィチーネ パネライが修復を手がけた大時計です。

watch-panerai-tour-04

現在の時計との違いはこの時計は24時間表記で時計自体が逆さまで、24時は日が沈む時間を意味しています。昔は1日に計6回の鐘が鳴りその鐘の音が時間を知るための重要な役割を果たしていました。
大時計を描いたパオロ・ウッチェロは遠近法を追求し、15世紀のイタリア絵画を代表する人物です。大時計の4つの角には人物が描れており、よく見ると円の枠に人物は収まっていながらも長い髭は円から飛び出しているのです。パネライの文字盤も視認性だけではなく、奥行きを出していたり、文字が浮かび上がる様に仕上げていたりと立体的に見せているところに共通する点を感じる事が出来ました。
そして、今回は特別にこの大時計の裏側へ。人が一人が通れるほどの螺旋階段を上って行くと、そこにはとてもこの時計を動かしているとは思えないほどのシンプルな装置が。元々は錘の重さで時計を動かしていたそうですが、ガリレオ・ガリレイが振り子の等時性を発見してからはこの大時計にもその原理が使われるようになりました。
現在は10日に1度この大時計を動かすために管理人が来て大聖堂を訪れる人々へ時を知らせてくれます。

大聖堂を出て近くの「OFFICINE PANERAI FIRENZE SAN GIOVANNI」へ。

watch-panerai-tour-20

フェレンツェにあるパネライブティックの一番右のドアは創業当時の看板を忠実に再現しています。ショーウィンドーにはゴールドモデルや普段、なかなか見る事のできない希少モデル等が展示され多くの人が足を止めて店内を眺めていました。店内は撮影禁止ということで写真がないのですが、手巻きの8daysのモデルが円状にディスプレイされています。
ブティック内でスタッフの方と話す機会があり、今年の5月に発表された「新作LUMINOR DUE」についても話をして頂きました。会話の随所にでてきた『usually』がとても印象的でした。パネライという時計をより日常的に着けられる様にしたいのと、上品に仕上げる事でフォーマルなシーンやビジネスシーンでもよりいやすく、マイクロローターを搭載する事で自動巻きでも薄型を実現させたと話していました。
まだまだ聞きたい事がありながらも、ブティックを後にして次に向かったのがランチをする「PANDEMONIO」。
ツアーの旅行では中々行けない地元の方が来る親しみのあるお店。弊社木村から聞いていた”手長海老のリゾット”を楽しみにしながら白ワインの乾杯から始まり、チーズとハムの盛り合わせ。羊のチーズははちみつをかけて食べる事でなめらかな味わい。午前中に行った大聖堂やパネライブティックの話をしながらカラスミのパスタを食べ終えると念願の”手長海老のリゾット”が!!想像しているよりもシンプルでしたが、口に入れると海老の香りが広がりお米も日本で食べるもちもちとした粘りのある食感ではなく、お米一粒一粒噛みごたえのある食感でした。クリーミーな味わいながらも舌に長く残る事がないのでリゾットもペロリとたいらげてしまいました。

watch-panerai-tour-17.jpg

美味しいランチを終え、次に向かったのが「ガリレオ ミュージアム」

watch-panerai-tour-07

このミュージアムにはルネサンス期にフィレンツェにおいて銀行家や政治家として実質的な支配者として君臨し、芸術や科学のパトロンをしていたメディチ家が収集した品が展示されています。
特にその中でもイタリアの物理学者・天文学者・哲学者として知られるガリレオ・ガリレイが月面のクレーターや木星の衛星を発見するために製作、使用した望遠鏡、「落体の法則」を発見する際に実際に使用された実験措置や振り子の角度を図るためのコンパスなどが展示されています。
そして日本人ではなかなか考える事のできないガリレオ・ガリレイ本人の”右手の中指”も展示されています。約370年前のそれも学校で教えられた有名な人物の体の一部が自分の目の前にあるのは不思議な感覚でした。
展示物を見学していくと、オフィチーネ パネライとガリレオ・ガリレイを深く結びつけるJUPITERIUM(ジュピテリウム)が見えてきました。JUPITERIUMはパネライがガリレオにオマージュとして制作した機械式天文時計であり世界にたった3台しか存在しない時計です。台座の内部にムーブメントを内蔵しており、40日間のパワーリザーブで2100年まで調整不要な永久カレンダーの手巻き時計です。地球を中心に惑星が回転することで、その瞬間の地球上から見える星を知ることができ天空の位置関係を正確に知ることが出来ます。機能もさることながらその存在感と少し暗い中で美しく光る姿は目を奪われものがありました。

watch-panerai-tour-14.jpg

2日目の朝はイタリアに来たなら絶対に食べたいと思っていた「ランプレドット」を食べにホテルの近くにある中央市場へ。
ランプレドットとは牛の第四胃袋のギアラをトマト、セロリ、パセリなどを塩胡椒で煮込んだもので今回はパニーノ(サンドイッチ)で頂きました。想像しているよりもサッパリしていました。オススメは朝一番に行くのではなくてお昼時に食べるのがベストだと思います。
朝食も食べ、一旦ホテルに戻り参加者と本日の目的地のシエナに出発しました。シエナはトスカーナ州の中心部にある都市でフィレンツェから車で1時間20分程です。トスカーナ地方の覇権をフィレンツェと競い、ルネサンス期には芸術の中心地の一つでもありました。
シエナの守護聖人であり、EUの守護聖人でもある聖人カテリーナの頭部が祀られている「サン・ドメニコ教会」に向かいました。教会はレンガ造りで13世紀から15紀にかけて建てられたゴシック式の聖堂になります。教会内は撮影禁止ということでしたが、聖人カテリーナの人物画があり、手には聖痕も描かれていました。

watch-panerai-tour-09

歩を町の中心に進めると見えてくるのが「世界で最も美しいと広場」と言われるカンポ広場です。
広場からはシエナの市庁舎である「プブリッコ宮殿」と「マンジャの塔」が広場を囲う形で立っています。カンポ広場は夏の時期7月2日・8月16日に「パリオ」という祭りで競馬レースが開催され、その際は土が広場一面に敷かれるそうです。
旧市街を分ける17地区で競い合い、ジョッキーは事前に交渉することができるのですが、競走馬はレースの3日前の抽選で決まるそうです。昔はパリオ前に他の地区の人と馬を接触させない為に仕切りがされ、今でもその名残は残っています。

イタリア最後の夕食はパネライツアーにふさわしいお店の名前「ジョバンニ」にてビステッカを頂きました。赤身肉なので脂分が少なくボリュームがあったのですが、すぐに食べ終えました。

watch-panerai-tour-15.jpg

今回のツアーではオフィチーネ パネライと関わりの深い場所に行くことができ、オフィチーネ パネライが誕生した国、そして街を肌で感じることができました。
ブランドとしてのあり方や考え方は今も昔も変わることがなく、オフィチーネ パネライは過去のものに敬意を表しながら新たなことに挑戦している姿勢を感じましたし、オフィチーネ パネライというブランドの世界観を十分に味わうことができたツアーになりました。

今回貴重な機会を与えてくれ現地でもアテンドをして下さったオフィチーネ パネライのみなさん、そしてツアーを共にした皆様本当にありがとうございました。

Share on Facebook0Share on Google+0Tweet about this on Twitter0

information

オフィチーネ パネライ ホームページ
http://www.panerai.com/ja/home.html
pagetop