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美しい「冒険」ができる場所へ-高崎 臣吾/STRASBURGO-

FASHION|2016.3.31 Photography:Satoru Hirayama
Text:Satomi Nishimura

都市生活者にとって、服は「冒険」になる

それぞれのライフスタイル、美的センス、そして社会的地位までも確立している大人たち。いわば、何においても確かなる選択を求めている人々から“信頼できるクローゼット”として愛されている店がある。セレクトショップの「STRASBURGO」だ。

国内13カ所、さらには上海、北京。近年では、海外のアッパー層にもその魅力が広がっている。

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ひと括りにセレクトショップと束ねられないほど、多様な個性を持つ店があるのはご存知の通り。その中でも「STRASBURGO」は、Bottega(工房)の職人たちが手間と時間をかけてつくりあげたアイテムを中心に扱っている。ファッションの熟練者たちを高揚させるラインナップだ。

「STRASBURGO」店長の高崎臣吾さんによると、イタリアのサルトリアからスーツ職人の重鎮が来店するサルトリアーレ(フルオーダー)も「STRASBURGO」らしさのひとつだという。極めてラグジュアリーな催しではあるが、予約のタイムスケジュールはすぐに埋る。ヨーロッパでも名の知れた職人から採寸してもらい、ゼロから我が1着をつくりあげる数時間は、職人との濃密なミーティングだ。また、都市に住まう大人にとって、自分を高めるチャンスであり、大胆な「冒険」でもある。しかもとびきりの美しさを持ち合わせている。

ビスポークでもある、セレクトショップ

今回ご紹介する「STRASBURGO」福岡店にも、独自の「冒険」がある。そのありかは、街を歩く人々から見える位置につくられたアトリエの中。「STRASBURGO」のスーツ職人、松熊良太さんが手がける“松熊ビスポーク”だ。

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松熊ビスポーク¥300,000〜、パターンオーダー¥150,000〜、海外サルトリアーレ¥600,000〜

いわゆるテーラーである“ビスポーク”だが、そこにはゲストが職人からあれこれと話を聞き取りされながら(=be spoke)、一着を仕立てていくという重要な工程がある。松熊さんもイタリアで学んだ仕立ての技術を巧みに発揮しながら、ほとんどの作業を自身の手縫いで行う。自分へのアニバーサリーギフトか、ここぞという時の男の戦闘服か。パターンオーダーからステップアップして挑戦する大人の「冒険」に、ふさわしい仕上がりだ。

ちなみに「STRASBURGO」には、以前「ORO-GIO STYLE」で紹介させていただいたシャツ職人の山神正則さんもいる。「STRASBURGO」で腕を磨いたのち独立し、パンツ職人として活躍している五十嵐徹さんという存在もあり、オーダー会等のイベントも行われる。セレクトショップでいて、その人目当てで店にくるほどの技術とネームバリューのある職人が存在すること。それも「STRASBURGO」の大きな魅力である。

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現在は、南青山店にてオーダーできる山神シャツ

旅に出たくなるコーディネートが今の気分

さて、セレクトショップの真骨頂、世界中から集めたアイテムを紹介してもらおう。「2016年春夏のおすすめは、軽めの素材ですね」と高崎さん。パイル地のニットジャケットは断とつの人気だそうだ。

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〈Lardini〉Jacket ¥56,000+tax

ちなみに2016年春夏のメンズコレクションテーマは「GRAND TOURER」。17世紀の青年貴族だけにゆるされた大旅行をテーマに、21世紀の「GRAND TOURER」にふさわしいスタイルを提案する。気づけば、ここにも「冒険」が顔を出す。

一方、ウィメンズコレクションのテーマは「Mystical Forest、The Traveller、Modern Africa」である。気分もあがるような鮮やかなカラー、白を効かせたコーディネートが光る。

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〈NINA RICCI〉TOPS ¥152,000+tax、Skirt ¥146,000+tax、〈MANOLO BLAHNIK〉PUMPS ¥125,280+tax、〈DELVAUX〉BAG ¥695,520+tax

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〈GIAM BA TTISTA VALLI〉TOPS ¥196,000+tax、〈Aliquam〉pants ¥44,000+tax

自由な発想で、店を動かし、磨き上げる

「STRASBURGO」福岡店はローカルエリアにある店舗ながら、そのラインナップは首都圏と同じレベルで取り揃えている。発端は、高崎店長の心意気にある。

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「私が福岡店に着任した後、とても気になるお客様の声を耳にしました。それは『出張で東京の店に行くと、品揃えが充実している』『東京の方が豊富な品数で選び甲斐がある』といったものでした」。結果、福岡在住であるにも関わらず、「STRASBURGO」での買物は出張先で、という方もいたそうだ。

そこで、高崎店長は発起する。福岡店も首都圏の店と同等レベル、いや、よりおもしろい店をつくろうと決めた。

「関西本社の企業ですから、自由度も高く、店長に裁量をまかせてくれる社風も功を奏しました」と高崎店長がいう通り、今ではクオリティもボリュームも最高レベルと胸を張れる店に仕上がっているそうだ。また、筆記具が好きな高崎店長は、社に直談判して、好きな〈DELTA〉のボールペン、万年筆の取り扱いもスタートした(〈WATERMAN〉のペンは高崎店長の私物)。

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高崎店長の時計は〈IWC〉の「インヂュニア」。「僕のキャラクターに合わせて選びました」と笑顔ながらも、「ちょっと小ぶりなところも好きで。このスポーティさは、ジェラルド・ジェンタというデザイナーによるものですよ。ムーブメントはjaeger-lecoulte製なんです」とこだわり派の顔も見せる。

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そんな高崎店長とスタッフたちの手により、今後の福岡店がどう展開していくのか、楽しみにしている人は多数。Oro-Gio木村社長もそのひとり。「ORO-GIO STYLE」でも注視させていただきたい。

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information

STRASBURGO ストラスブルゴ福岡店
STRASBURGO ストラスブルゴ福岡店[MEN'S / WOMENS]
住所:福岡市中央区大名1-13-17
電話:092-726-3280
営業時間:平日12:00〜20:00、土日祝日11:00〜20:00
西鉄福岡(天神)駅から徒歩7分

STRASBURGO
http://www.strasburgo.co.jp/
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