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良識ある大人が嗜む靴-松原 正法/Trading Post-

FASHION|2015.11.30 Photography:Satoru Hirayama
Text:Shizuka Koga

靴の艶にも“ウェルドレス”な理念を

「Trading Post/トレーディングポスト」は福岡・大名にある靴のセレクトショップ。クラシックなスーツスタイルの仕上げとなる靴を中心に取り揃えている。
”ウェルドレス”とは、良識ある着こなしを意味する。「Trading Post」はこの言葉を語るのに、ぴったりのエピソードを持っている。

靴をポリッシュで艶やかに光らせるのが好みだという男性がいた。彼はアイテムの魅せ方をよく心得ていて、自分を際立たせるのも上手い。その彼が、結婚式に招待された際に履いていたのは、いつもより艶を控えめに磨きをかけた靴であった。
彼の変化に気がついた人は、そう多くはないだろう。結婚式の主役であるふたりの目にとまったかも定かでない。それでも主役を際立たせるために、靴の磨きの質を変える。二人を祝福する気持ちを靴にも宿す。

「Trading Post」はそんな良識のある、“ウェルドレス”な顧客に選ばれているショップだ。

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ビジネスシーンでその良識が冴えるのは、ダブルモンク

「靴選びの際には、日本特有の観点もあるんです」と、店長の松原さん。
朝、着替えてから夜にシャワーを浴びるまでの間、靴を履き続ける欧米人。一方で日本人は、1日のうちに何度も、靴を脱いだり履いたりする動作がある。そんなライフスタイルゆえ、時には少々困ったことも起こるものだ。

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<CARMINA>10003¥69,000 ※税抜価格

例えば、接待の店が座敷だった時。会食が終わり、クライアントよりも先に靴を履かなければならない場面で、靴紐を結ぶのにあたふたするのは、少々無粋である。もちろん、紐のない靴だと便利ではあるが、ビジネスシーンでのスーツスタイルには、レースアップシューズが最もベター。ローファーなどではカジュアルすぎると受け取られる業界もある。

そこで、レースアップシューズに準じて失礼に当たらないのが、ダブルモンク。紐のない靴として、正統派ビジネススタイルの許容範囲にある靴だという。そんな知識もビジネスマンにとっての”ウェルドレス”ではないだろうか。

「進化するクラシック」が導く、新しいベーシック

良識を知り、自分のスタイルを持っていても、柔軟性は失いたくない。例えば、数年前までは珍しかったネイビーのローファーも、今ではジャケットスタイルに重宝する一足として認知されている。「今までなかった色だから」と敬遠していたらもったいない。自分のスタイルをアップデートしていくことも、また愉快なものだ。

「Trading Post」が提唱する「進化するクラシック」は、確立したスタイルを持つ大人の嗅覚をくすぐる。定番となり得るトレンドをセレクトしてくるのだ。<Crockett&Jones/クロケット&ジョーンズ>の定番であるCHERTSEYも、今年らしいカラーバリエーションを展開している。

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<Crockett&Jones>1645 CHERTSEY ¥67,000 ※税抜価格

「茶色のグラデーションで服をまとめれば、グリーンもアリですね」とオロジオ・木村社長も着こなしを分析。靴に合わせて、時計のベルトを同色・同素材につけ替えるのも密かな楽しみだという。

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<Crockett&Jones>1645 CHERTSEY¥67,000、<CARMINA>10003 素材クロコダイル¥150,000 ※価格はすべて税抜

2015-16の秋冬は、エレガントな「LOOK SHARP」

「Trading Post」は今季のテーマを「LOOK SHARP」と定めた。イギリスのクラシックを基本とする「Trading Post」で取り扱う靴は、トゥに丸みを帯びたものが多い。しかし、今年は正統派な靴にもスクエアなトゥが登場。エレガントを印象づける靴だ。

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<Crockett&Jones>5057 HALLAM¥76,000、5467 CRANFORD¥82,000 ※価格はすべて税抜

足元をよりシャープにするため、サイドゴアブーツも注目されている。クラシックなスーツスタイルには決まりごとが多いものだが、見え隠れする靴下の色で遊ぶことができる。サイドゴアブーツもそれと同様の感覚だ。普段はパンツの裾で隠れてしまうゴムの色で、ほどよくトレンドを楽しめる一足だ。

ライフスタイルも考慮した、靴のコンサルティング

「“靴のソムリエ”という気持ちでいます」と松原さん。ソムリエは「辛口ワインがいい」というオーダーの中でも、ずっしりと重いものなのか、シャープで切れ味のあるものなのか、好みの選択肢は細分化される。その上で、料理とのマリアージュを考えた提案がある。
靴選びのアドバイスも同様で、客の好みをまずはよく聞く。そこへ、靴を履くシーンと、手持ちの靴のラインナップ、時にはシューズクロークの空き状況などをヒアリング。これにトレンドを加味し、サイズを掛け合わせ、やっと試着となる。かなり複雑な計算式だが、松原さんのコンサルティングは的確だ。

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“入る靴”ではなく、“丁度いい靴”を

靴は見た目だけではなく、機能性や健康面にも関わるもの。しかし、靴のサイズを勘違いしている人は、思いのほか多いという。特に、足の小指にマメを持つ人。「小指があたるのは、足幅が広いからだ」と思い込んでしまいがちだ。しかし実際は、その逆もある。足幅が細いために、実際のサイズよりも小さい靴が履けてしまう。本来は空きスペースであるはずの靴の先端部分「捨て寸」にまで足先が侵入してしまうために、小指が当たるのだ。

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「ちょっと測ってみませんか」。店長の松原さんが勧められるままに、フットスケールに乗ってみよう。むくみの状態やフィット感の好みなども聞いて、足長・足幅、場合によっては足囲を測る。靴を履いた後には触診もして、立体的に採寸される。サイズがぴったりと合う靴を履く喜びを、ぜひ体感してほしい。

遊び心とツールで、ケアする時間まで愉しむ

こうして選び出された靴も、5年、10年と履き込んでいくためには、シューケアが不可欠。「3回履いたら1回ケアするという頻度が基本ですね」と松原さん。

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「黒い靴にネイビーのクリームを塗り込んでいくと趣がでてくるんですよ」。木村社長もクリームを使って靴に陰影をつけたりと、ケアの面白さを知る。そうして30年育ててきた靴もあるという。

松原さんがオススメするケア用品は、国産の平野ブラシ。絶妙なカーブで力を込めやすく、長年使っていても毛先が広がりにくい。「Trading Post」でももちろん、アフターケアや修理を請け負う。

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<M. MOWBRAY>平野ブラシ豚毛¥4,000、Perfect NaturalCream¥2,300、STAIN REMOVER¥2,000 ※価格はすべて税抜

靴は着こなしの一部であり、多弁ではない。しかし、その人となりがくっきりと滲み出る。”ウェルドレス”でありたいならば、その足元を一任できる「Trading Post」の扉を開こう。

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住所:福岡市中央区大名1-1-16 宮田ビル1F
電話:092-716-8048
西鉄福岡(天神)駅から徒歩8分

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